「大きなお腹で自転車に乗ったら危ない!」と妊娠中、両親や義両親、祖父母に怒られた経験のある妊婦さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
確かに、臨月で大きなお腹の妊婦さんが自転車に乗っている姿を見ると、冷や冷やしてしまうことがありますが、実際に医学的に見て妊婦さんが自転車に乗ることはNGなのでしょうか?
結論から言うと、「妊娠中に自転車に乗っても大丈夫!」です。
これは正解や不正解と言うより、先生によって見解が違うのですが、以下の点に注意すれば、
妊婦さんが自転車に乗っても問題はないと言えます。
1.体調と気分が良い時に限る
妊娠中は毎日、体調や気分が変化します。頭がボーッとする、眠気が酷い、お腹が頻繁に張る、などの症状がある時はやめておきましょう。医師から前置胎盤、切迫流産、切迫早産、子宮頸管無力症、妊娠高血圧症候群などと診断され、安静を要されている妊婦さんも自転車はNGです。臨月に入るとお腹も大きくなり、足を上げて自転車を漕ぐ時に太ももでお腹を圧迫したり、お腹が大きくてバランスを取るのが難しかったり、思うように体が動かなくなります。また妊婦特有の貧血による眩暈や立ちくらみも起こりやすく、頭がぼーっとして運動神経も妊娠していない時に比べて劣ってしまいます。自分で自転車の運転は危険だなと少しでも思う時は、潔く自転車に乗るのを辞めましょう。
2.平らで凹凸のない道を選ぶ
凹凸のある道や、急な坂道など、バランスを崩しやすい道は転倒の恐れがあります。妊婦さんが一番避けたいのは、「転倒」です。転倒によるお腹への衝撃は母体やお腹の赤ちゃんにダメージを与える可能性があります。坂道を自転車で登ることは、心拍数も上がります。最近は電動自転車で楽に坂道も登れますが、坂道は平らな道よりもバランスを崩しやすいです。どうしても坂道を通らなければならない時は、注意して運転して下さい。また、雨の日の自転車の運転はタイヤが滑りやすく危ないのでおすすめしません。
3.時間に余裕を持って行動する
焦って自転車に乗ることは、妊婦さんでなくても危険なことです。横断歩道など、青から赤に点滅して変わろうとしている時はスピードアップせず、スローダウンして次の青信号まで待ちましょう。妊娠中はいつもよりも時間に余裕を持って行動し、ゆったりとした気持ちで安全運転を心がけましょう。
以上3点を踏まえ、ご自身の判断で自転車に乗る乗らないは決めていただいて良いと思います。
妊婦さんが自転車に乗ることは、リスクもあります。そのリスクをご自身でしっかりと理解した上で、
それでも上のお子さんの送迎や買い出しなど、自転車がないと困るという方は注意して自転車に乗りましょう。
実際に、妊娠前まで自転車で生活していた方が、妊娠を機に急に自転車を使えなくなることは、とても不便です。
ご自身のお腹の大きさ、体調や気分と相談しながら、無理をせず安全に自転車に乗れば大丈夫です。
自転車に乗って転んだり、事故にあわない限り、自転車に乗っただけで流産や早産になることはありません。
自転車に乗る際は、くれぐれも転倒や事故に気をつけて下さいね♡
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