『どうして女性だけがお腹を痛めて赤ちゃんを産むの?』
という不公平感は、今も昔も、どの民族においても同じのようです。
今でこそ、無痛分娩や和痛分娩など、痛みを軽減した出産方法があるものの、
自然分娩で産む女性も多く、今まで味わったこともないような、内側から
湧き出てくる陣痛を経験し、「なんで女性だけこんな思いをしなきゃいけないの?」と、思った方も多いと思います。
By Adele Getty
夫婦で陣痛を分かち合う「アステカ法」
この絵は、メキシコ西部の先住民族ウイチョル族が行っていたと言われている、男性と陣痛を分かち合う出産、アステカ式陣痛緩和法という伝統的出産方法です。男性の睾丸に紐がくくりつけられ、出産する女性が陣痛を感じる度に、紐を強く引っ張ることで、男性とも痛みを分かち合うという出産方法です。この絵は、民族アートを手がける画家Adele Gettyが描いたもので、この出産方法を壁画風に描いたアート作品です。
男性はこの絵を見たら、ぞっとすると思いますが、女性は命懸けで「出産」をします。
自然分娩でも、無痛分娩でも、帝王切開でも、女性は十月十日、自分の好きなことを我慢したり妊娠中の不快感を感じながら、お腹の中で赤ちゃんを育み、新しい命を産みます。
女性は出産時だけ苦しいのではありません。妊娠が分かると辛い悪阻が始まり、ホルモンバランスが急激に変化するので心と体が不安定になり、産後はお産で出来た傷に加え、急激にホルモンバランスが変化し、心と体がそれについていけずに精神的にも不安定になります。
男性の皆様、どうか奥様が妊娠、出産された際には、最大限の優しさとお心がけをお願い致します。
女性は男性が想像できない程の妊娠の辛さや出産の痛み、不安を乗り越え出産します。
産後もしばらくの間、本調子ではありません。
アステカ式陣痛緩和法までとは行きませんが、旦那様からの温かい言葉や気づかい、家事を全部やる!くらいの行動力が、奥様にとって心の支えになり、心身共に回復する糧となります。そして、産後に優しく助けてもらった恩を、女性は一生忘れないものですよ♡
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