切迫流産・切迫早産について
切迫流産とは?
妊娠22週未満で流産の兆候があるものの、妊娠は継続できていて流産には至っていない状態を言います。
下腹部痛や出血などの自覚症状がある人もいれば、症状に気づかす内心や超音波検査で診断されることもあります。
切迫早産とは?
妊娠22週以降37周未満で早産の兆候があり、近いうちに早産になる可能性が高い状態を言います。
下腹部痛や出血などの自覚症状がある人もいれば、症状に気づかす内診や超音波検査で診断されることもあります。
22週で呼び方が変わるのは何故?
妊娠中期の途中である22週を境に、「流産」「早産」と呼び方が変わるのは、何故なのでしょうか?
それは、22週というのが、赤ちゃんが出てきて生存できるギリギリのラインと言われているからです。
お腹の赤ちゃんは1日でも長く、お母さんのお腹の中で成長することが望ましいのですが、何らかの理由で、
赤ちゃんが産まれてしまうこともあります。医療の発達により、22週未満で産まれても生存できる確率は上がったものの、やはりお腹の中が赤ちゃんにとってはお母さんの子宮が一番優れた保育器であることは間違いありません。
切迫流産・早産の原因は何?
切迫流産や切迫早産になる原因として、以下のことが挙げられます。
①高齢出産
②多胎妊娠
③子宮頸管無力症
④子宮の病気や異常
⑤妊娠高血圧症候群
⑥子宮内感染
①〜④については、妊娠する年齢だったり、頸管が弱いという体質だったり、双子だったり、自分ではどうしようもないことなのですが、⑤妊娠高血圧症候群と⑥子宮内感染については、予防を心がけることができます。
まず、⑤妊娠高血圧症候群については、食事を減塩のものにする、適度に運動をする、身体をゆっくり休めるなど、
日頃の食生活や生活習慣である程度、予防することができます。
⑥子宮内感染も、「おりもの」に気をつけることで早めに感染に気づき、予防することができます。
妊娠中は出産に向けて、分泌液が出て、特に出産が近づいてくるとおりものの量も多くなります。
ただ、いつもと違うおりもの、例えば異臭がする、白いカッテージチーズのようになった場合、
膣内で細菌が繁殖し炎症が起きているという状態なので、早めに婦人科を受診し、抗菌剤で処置をしてもらったり、
炎症が膣内から子宮頸管、子宮、胎盤、赤ちゃんの方まで広がっていないか確認する必要があります。
妊娠中は免疫力が下がっているため、膣内の常在菌「善玉菌」「悪玉菌」のバランスが崩れやすくなっています。
下着をこまめに変えて清潔にする、おりものシートをこまめに変える、性行為の際はコンドームを使うなど、
陰部や膣内を清潔に保つことを心がけましょう。また、清潔にしていても疲れて免疫力が下がっている時は、膣内の環境も悪くなり、細菌が発生する場合もあります。妊娠中は無理をしないこと、疲れたら休むこと、バランス良くご飯を食べること、睡眠をしっかりとることを心がけ、細菌に感染しないように免疫力をアップする努力することで、切迫流産や切迫早産を引き起こす原因の1つである、子宮内感染を予防することができます!
妊娠中のおりものの異変は、全く恥ずかしいことではありません!赤ちゃんが細菌に感染したら大変です!
必ず婦人科で診てもらいましょう!
妊娠中でなくても、おりものに異常がある場合は婦人科で診てもらって下さいね!何事も早めに気づいて早めに処置をすることが大切です!!!
皆様の妊娠の経過が順調で、無事に元気な赤ちゃんが産まれますことを祈っています♡
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