6月「梅雨」の「湿」対策
- HAPPY HATSUMI YOGA 代表 Hatsumi
- 3 日前
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― 東洋医学・アーユルヴェーダ・マクロビオティック・ヨガの視点から ―

梅雨の時期に入る6月。今年の入梅(暦上の梅雨入り)は6月11日です。湿度と気温の上昇によって、体も心もバランスを崩しやすい季節です。今回は、6月に起きやすい不調とその整え方について、東洋医学、アーユルヴェーダ、マクロビオティック、ヨガの4つの観点からお話しします。
☯️【東洋医学の視点】「湿邪(しつじゃ)」に注意東洋医学では、6月は「湿邪(しつじゃ)」と呼ばれる湿気の邪気が体に影響を与える時期です。湿邪は、体内の「気(エネルギー)」や「水(体液)」の巡りを滞らせ、胃腸の不調やむくみ、だるさを引き起こします。
対策:
食事では、利尿作用のある小豆、はと麦、とうもろこしなどを取り入れましょう。
体を冷やさず、温かい食事や白湯を意識して。
「脾(ひ)」を養うツボ(足三里など)をお灸で温めるのも◎。
汗をかいた後は、こまめに拭き取ることで湿気とともに体表の熱を外へ出すことができます。汗をそのままにしておくと、熱や湿気が体内にこもりやすく、不調の原因になることもあるため注意しましょう。
🌺【アーユルヴェーダの視点】「カパ」の増加と「ヴァータ」の乱れアーユルヴェーダでは、6月のような湿度が高くて重だるい気候は「カパ(重くて湿った性質)」を増やすとされます。また、雨が続くと気圧の変化で「ヴァータ(風の性質)」も乱れがちです。
対策:
朝は温かいお湯にレモンを加えたドリンクでデトックスを。
生姜やターメリックを使った温性スパイスを日常に。
重い気分には「アビヤンガ(オイルマッサージ)」で巡りを促しましょう。
アーユルヴェーダでは**「スヴェーダ(発汗)」も浄化の一部**とされますが、発汗後は必ず清潔な布で汗を拭き、余分な熱や毒素を外に出す意識を持ちましょう。
🍚【マクロビオティックの視点】「陰性過多」による冷えとだるさ梅雨は「陰性(冷やすエネルギー)」が高まる時期。体が湿気を含んで冷えやすく、エネルギー不足や気分の落ち込みにつながります。
対策:
食材は「陽性(温める)」寄りを選びましょう。根菜類や発酵食品、味噌汁がおすすめ。
陰性の強い砂糖やトロピカルフルーツ、冷たい飲み物は控えめに。
食材をよく噛んで消化の負担を減らしましょう。
湿気や汗が肌に残ったままだと冷えを招き、内側に湿がこもりやすくなります。そのため、汗を拭くことで体温の適切な放散と気血水の巡りがスムーズになります。
🧘♀️【ヨガの視点】梅雨時の「アパーナ」の流れを整える雨が続くと気分が重くなり、体も縮こまりがち。下半身の巡りが悪くなると、むくみや腰痛、不安感にもつながります。
対策:
「アパーナ(下向きのエネルギー)」の流れを促すアーサナ(ポーズ)を取り入れましょう。例:マラアーサナ(ガーランドのポーズ)、パスチモッターナーサナ(前屈)、橋のポーズなど。
呼吸法(プラーナヤーマ)では「ナディショーダナ(片鼻呼吸)」で心身のバランスを整えるのが効果的。
雨の日こそマットの上で自分と向き合う時間を。
ヨガの後は**身体が内側から温まり、汗をかくこともあります。**そのまま放置せず、こまめに拭くことで体温調節を助け、熱がこもるのを防ぐことが大切です。
📝まとめ 6月は自然のリズムに体を合わせ、内側から整えることが大切です。日々の暮らしの中でちょっとした「選択」を意識するだけで、梅雨の不調はぐんと軽くなります。ヨガの実践とともに、体と心を梅雨モードに優しくチューニングしていきましょう。
そしてもうひとつの大切な選択:汗をかいた後はこまめに拭きましょう。これは梅雨の養生において、思っている以上に重要なポイントです。肌を乾いた状態に保つことが、湿邪対策・冷え予防・気の巡り改善にもつながります。
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