東洋医学とヨガで季節の変わり目を快適に過ごすためのセルフケア
10月は、秋が深まり、日が短くなると同時に気温が下がり、空気が乾燥し始める時期です。この季節の変わり目には、心身のバランスが乱れやすく、さまざまな不調が現れることがあります。東洋医学では、秋は「肺」と「大腸」が関係する季節とされ、これらの臓器が弱りやすいとされています。また、乾燥や冷えが体に影響を与えるため、適切なセルフケアが必要です。
今回は、10月に現れやすい心身の不調とその対策について、東洋医学とヨガの観点からアドバイスします。
1. 乾燥による肌荒れや喉の渇き
不調の原因:秋の乾燥した空気は、肌や喉に大きな負担をかけます。東洋医学では、秋の「燥邪(そうじゃ)」が体の潤いを奪い、肌の乾燥や喉の渇きを引き起こすとされています。また、肺は呼吸をつかさどる臓器であり、乾燥によって肺の機能も低下しやすくなります。
対策:
ヨガ:ラクダのポーズ(ウシュトラーサナ)胸を開くことで、肺の働きをサポートし、呼吸を深めて潤いを与えます。
膝立ちになり、両手を腰に置き、胸を広げるように背中を軽く反らせます。数呼吸キープし、肺への血流を促しましょう。
呼吸法:シータリ呼吸法乾燥を和らげ、体に潤いを与える呼吸法です。舌を丸めて息を吸い、鼻からゆっくり吐き出します。これを数回繰り返すことで、喉の乾燥感を緩和します。
食事:潤いを補う食材肺を潤す食材として、梨、白きくらげ、豆腐、蜂蜜などが効果的です。これらの食材をスープやお粥に取り入れ、体に必要な水分と栄養を与えましょう。
効くツボ:列缺(れっけつ)列缺は、乾燥による肺の不調に効くツボです。手首の親指側、手首から約1.5寸上にあります。ここを優しく押すと、肺を潤し、喉の乾燥や咳を和らげます。
2. 冷えによる疲労感や免疫力の低下
不調の原因:10月の気温低下により、体が冷えやすくなり、疲労感や免疫力の低下が起こりやすくなります。東洋医学では、冷えは「陽気(ようき)」の停滞を引き起こし、エネルギー不足や風邪をひきやすくする原因になります。
対策:
ヨガ:キャット・カウポーズ(猫と牛のポーズ)背骨を動かすことで体を温め、エネルギーの流れを良くします。四つん這いの姿勢で、息を吸いながら背中を反らせ、吐きながら背中を丸めます。この動きを5分程度続けることで、血行を促進し、体全体を温めます。
呼吸法:カパラバティ呼吸法短く強く息を吐くことで体を内側から温め、エネルギーを活性化させます。冷えや倦怠感を感じたときに行うと効果的です。
食事:体を温める食材生姜やシナモン、根菜類など、体を温める食材を積極的に摂取しましょう。温かいスープやハーブティーを取り入れると、内臓を温めて消化機能も改善されます。
効くツボ:三陰交(さんいんこう)
三陰交は、冷えやむくみに効果的なツボです。内くるぶしから指4本分上のふくらはぎの内側に位置します。冷えや疲労を感じたときに、ゆっくりと押すことで血行が促進され、体が温まります。
3. メンタルの落ち込みや不安感
不調の原因:日照時間の減少とともに、気分の落ち込みや不安感が強くなることがあります。東洋医学では、秋は「肺」の影響が「悲しみ」や「憂鬱」と結びつく季節とされ、感情のバランスが崩れやすくなる時期です。
対策:
ヨガ:前屈ポーズ(ウッターナーサナ)前屈することで、自律神経を整え、精神をリラックスさせます。立位で足を腰幅に開き、息を吐きながら上半身を前に倒してリラックス。数呼吸キープし、緊張を手放します。
呼吸法:ナディ・ショーダナ(片鼻呼吸法)気持ちを落ち着け、心のバランスを整えるための呼吸法です。片方の鼻を指で閉じ、反対の鼻から息を吸い、逆側から吐き出す動作を繰り返します。これにより、精神的な不安定さを緩和します。
食事:心を落ち着ける食材肝の機能をサポートし、メンタルを安定させる食材を摂りましょう。例えば、ほうれん草、カボチャ、シソなどがオススメです。温かいお茶やスープも、リラックス効果を高めます。
効くツボ:神門(しんもん)神門は、不安やストレスを和らげるツボです。手首の小指側、手のひらと手首の境目にあります。このツボを押すことで、心が落ち着き、リラックス効果が得られます。
まとめ
10月は、乾燥や冷えが強くなる季節であり、心身に不調が出やすい時期です。東洋医学の知恵を活用し、ヨガや呼吸法を取り入れることで、心身のバランスを保ちながら快適な秋を過ごすことができます。また、季節の変化に合わせた食事も大切です。自分の体と心に向き合い、適切なケアを取り入れて、この季節を健やかに乗り切りましょう。
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