暑いのに実は冷えてる?8月の体調不良の原因
8月の暑い季節は、東洋医学の観点から見ると特有の体調不調が生じやすい時期です。以下に、8月の暑さを元気に乗り越えるコツとして、主な原因とそれに対する対策をまとめました。
主な体調不調の原因
1. 暑邪(しょじゃ)
説明: 夏の高温や強い日差しが体に影響を及ぼす。暑邪は体内の熱を増加させ、体温調節のバランスを崩します。
症状: 熱中症、脱水症状、めまい、倦怠感、食欲不振。
2. 湿邪(しつじゃ)
説明: 日本の夏は高湿度であるため、湿気が体に影響を与えます。湿邪は消化器官に影響を及ぼし、体内の水分バランスを崩します。
症状: むくみ、下痢、倦怠感、消化不良。
3. 陰虚(いんきょ)
説明: 冷たい飲食物の過剰摂取やエアコンの使用により、体内の陰(冷却成分)が損なわれること。
症状: 喉の渇き、便秘、皮膚の乾燥、寝汗。
体調不良に対する対策
1. 清熱解暑(せいねつげしょ)
目的: 体内の熱を冷まし、暑邪を取り除く。
対策:
食材: 緑豆、スイカ、苦瓜、トマト、キュウリなどを摂取。
薬草: 金銀花、蓮芯などの清熱効果のある漢方薬を使用。
2. 化湿利水(かしつりすい)
目的: 湿邪を取り除き、体内の水分バランスを整える。
対策:
食材: 大豆、小豆、冬瓜、とうもろこしのひげ茶などを摂取。
薬草: 茯苓(ぶくりょう)、沢瀉(たくしゃ)などの利水作用のある漢方薬を使用。
3. 補陰養陰(ほいんよういん)
目的: 体内の陰を補い、乾燥を防ぐ。
対策:
食材: 梨、杏仁、白木耳、黒ゴマなどを摂取。
薬草: 麦門冬(ばくもんどう)、天門冬(てんもんどう)などの滋陰作用のある漢方薬を使用。
ライフスタイルの工夫
規則正しい生活: 十分な睡眠をとり、規則正しい食事を心がける。
適度な運動: 朝晩の涼しい時間帯にウォーキングやストレッチなどの軽い運動を取り入れる。
冷房の使用に注意: 冷房の温度を適切に設定し、直接風に当たらないようにする。
結論
東洋医学の観点からは、夏の体調不良を予防するためには、暑邪と湿邪の影響を最小限に抑え、体内の陰を補うことが重要です。適切な食材や漢方薬を取り入れることで、健康を維持し、暑い夏を快適に過ごすことができます。
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