いよいよ一年の締めくくり、師走がやってきました。寒さが厳しくなる一方で、年末の忙しさやストレスが心身に影響を与える時期でもあります。この季節を元気に乗り切るために、東洋医学とアーユルヴェーダの観点から、ヨガ、呼吸法、食生活のポイントをお伝えします。
1. 師走の心身の状態とケアの重要性
東洋医学の視点
冬は五臓の「腎」が司る季節とされます。「腎」は生命エネルギーの源であり、特に寒さや疲労が腎のエネルギーを消耗させるため、冷えや倦怠感、腰痛などが起こりやすくなります。
アーユルヴェーダの視点
アーユルヴェーダでは、冬はヴァータ(風のエネルギー)とカパ(水と土のエネルギー)が影響を与える季節。冷えや乾燥、不安感を招くヴァータの乱れを抑えつつ、カパの重さやだるさをバランスよく調整することが重要です。
2. ヨガで整える身体と心
師走の忙しい時期には、心身のバランスを整えるヨガが効果的です。
① 太陽礼拝(スーリヤ・ナマスカーラ)
朝の太陽礼拝は、体を温め、エネルギーを活性化させます。体内の循環が促進され、寒さによるこわばりをほぐします。
② キャット・カウ(マリジャリャーサナ)
背骨の柔軟性を高め、腎のエネルギーを刺激します。冷えや腰痛の予防に効果的です。
③ 木のポーズ(ヴリクシャーサナ)
バランスを整えることで、精神的な落ち着きを促します。忙しい時期の不安やストレスを軽減します。
④ ねじりのポーズ(アルダ・マツィエンドラーサナ)
消化器系の働きを活性化し、デトックス効果があります。年末の暴飲暴食を防ぐ助けになります。
3. 呼吸法で心を落ち着ける
忙しい時期にこそ、呼吸を整えて自律神経をリセットしましょう。
左右の鼻を交互に使う呼吸法で、心身のエネルギーバランスを整えます。不安や緊張感があるときに効果的です。
右手の親指で右の鼻を閉じ、左の鼻から息を吸います。
小指と薬指で左の鼻を閉じ、右の鼻から息を吐きます。
これを交互に繰り返します。
② ウジャイ呼吸(勝利の呼吸)
喉を軽く締めて、海の波音のような音を立てながらゆっくり呼吸します。体を内側から温め、リラックスを促します。
4. 食生活で内側から整える
東洋医学からの食事法
冬には「温性」の食材を積極的に取り入れ、体を冷やさないことが大切です。
温める食材:ショウガ、ニンニク、ネギ、シナモン
腎を養う食材:黒ごま、黒豆、くるみ
滋養強壮のスープ:鶏肉や骨付き肉のスープは、腎のエネルギーを補強します。
アーユルヴェーダからの食事法
アーユルヴェーダでは、消化力(アグニ)を高め、ヴァータの乱れを整えるために、温かく、油分を含む食事を勧めます。
ギー(精製バター):消化を助け、体を潤します。
スパイス:クミン、フェンネル、コリアンダーで消化力をサポート。
温かい飲み物:ターメリックラテやハーブティー(ジンジャー、カルダモン入り)で体を温めましょう。
5. 忙しい時期こそセルフケアを
年末の忙しさに追われると、つい自分のケアを後回しにしがちです。しかし、心身のバランスを崩すと、さらに疲労が溜まりやすくなります。1日の中で少しの時間を使って、ヨガや呼吸法、食生活を見直すことで、エネルギーが回復し、気持ちも軽やかになります。
まとめ
師走を健やかに乗り切るためには、東洋医学とアーユルヴェーダの知恵を活用しながら、心身のバランスを整えることが大切です。ヨガや呼吸法で内側から温まり、食事でエネルギーを補充しながら、穏やかに新年を迎える準備をしていきましょう。
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