1年で最も気分や体調が落ち込むと言われている2月。寒さが厳しく、心身に負担がかかりやすい2月。この時期特有の不調を軽減し、心地よい日々を送るために、ヨガと東洋医学の視点から役立つアプローチをお伝えします。
1. 心の不調:季節性情動障害やストレス
冬の短い日照時間は、自律神経のバランスを乱し、気分が落ち込みやすくなる時期です。
ヨガのアプローチ
胸を開くポーズでエネルギーを高める
おすすめポーズ: キャメルポーズ(ウシュトラアーサナ)、コブラポーズ(ブジャンガアーサナ)
胸を開く動きは、心を開放し、気分をリフレッシュする効果があります。深い呼吸とともに行うと、交感神経と副交感神経のバランスが整い、穏やかな気持ちに導いてくれます。
東洋医学のアプローチ
肝を養う
東洋医学では、春に向けて「肝」が活発になる準備期間とされ、感情のコントロールに影響を及ぼすと言われます。
おすすめのツボ: 太衝(たいしょう)
足ツボ 太衝 足の親指と人差し指の間、少し奥にあるツボを指圧することで、気の巡りが良くなり、イライラや不安感を軽減します。
2. 体の不調:冷え性や血行不良
冷えやすいこの時期は、体を温め、血流を良くすることが大切です。
ヨガのアプローチ
体を温めるフローを取り入れる
おすすめポーズ: 太陽礼拝(スーリヤナマスカーラ)
全身を使った流れるような動きは、体を温め、血行を促進します。朝の太陽礼拝は特に効果的で、一日の始まりを活力で満たしてくれます。
東洋医学のアプローチ
腎を温める
冷え性は「腎」の働きが低下しているサインとも言われます。
おすすめの食材: 黒ごま、クルミ、生姜
これらの食材は腎を補い、体を内側から温める作用があります。
おすすめのツボ: 湧泉(ゆうせん)
足ツボ 湧泉 足の裏の中央に位置するツボを、ゆっくりと押して刺激することで、全身の血流が良くなり、冷えが和らぎます。
3. 胃腸の不調
寒さや運動不足で消化機能が弱まり、胃腸が疲れやすくなります。
ヨガのアプローチ
ねじりのポーズで消化を助ける
おすすめポーズ: 仰向けのねじり(ジャータラ・パリヴァルタナアーサナ)、アルダ・マッチェンドラーサナ
ねじりの動きは内臓をマッサージし、消化機能を高めます。ヨガの後には暖かいハーブティーを飲むとさらに効果的です。
東洋医学のアプローチ
脾を整える
東洋医学では、胃腸の調子は「脾」の働きと深く関係しています。脾を養うには温かい食べ物や飲み物を取り入れることが大切です。
おすすめのツボ: 足三里(あしさんり)
足ツボ 足三里 膝下の外側にある足三里を刺激することで、胃腸の働きが活発になり、消化吸収がスムーズになります。
4. 睡眠の乱れ
寒さや空気の乾燥で眠りが浅くなりやすい時期です。
ヨガのアプローチ
リラクゼーションのポーズで深い眠りを促す
おすすめポーズ: 子供のポーズ(バラーサナ)、屍のポーズ(シャヴァアーサナ)
寝る前に行うと、緊張がほぐれて副交感神経が優位になり、質の良い睡眠につながります。
東洋医学のアプローチ
心を鎮める
睡眠不足は「心」の乱れが原因とされることがあります。
おすすめのツボ: 神門(しんもん)
手のツボ 神門 手首の内側、小指側にあるツボを優しく押すことで、心が落ち着き、眠りに入りやすくなります。
日々の生活に取り入れやすい工夫
朝のルーチン
太陽礼拝や軽いストレッチを取り入れ、体を温めて一日をスタート。
夜のリラックス習慣
簡単な呼吸法やリストラティブヨガを取り入れて心を落ち着ける。
温活
足湯や温かい飲み物で体を冷やさないよう心がけましょう。
2月の不調をケアする方法をぜひ実践してみてください。ヨガと東洋医学の知恵を取り入れることで、心も体も軽やかに春を迎える準備を整えましょう!
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